人は誰でも嘘をつく
私たちは子どものころから「嘘をついたらダメ」と聞かされて育ちます。
それにも関わらず誰しも嘘をついたことはあるのではないでしょうか?
しかも時と場合に応じて嘘を使い分けます。
ドイツの心理学者シュテルンは「嘘とはだますことによって、ある目的を達成しようとする意図的な虚偽の発言である」と定義しています。
嘘をつく人の特徴
①虚偽の意識がある
②だます意図がある
③だます目的がはっきりしている
④罪や罰を逃れたり、自己防衛しようとしたりする目的がある
記憶違い、思い違い、勘違い、言い間違いなどは、嘘をつこうとしていたわけではないので、嘘の定義にあてはまりません。
嘘には詐欺や偽証など人をだまそうとする意図もありますが、「嘘も方便」というようにお世辞など、人間関係を円滑にするうでの嘘もあります。
嘘はからだにあらわれる
嘘は言葉や顔にあらわれやすいと考える人が多いと思いますが、嘘はからだにあらわれやすいです。
嘘をつく人は、見抜かれないように言葉と顔に最新の注意を払いますが、相手が関心を持たないと考える動作には気を配らないからです。
そこでしぐさや身振りから嘘を見抜くポイントを紹介します。
【手の動きを抑えようとする】
嘘をついているときは、腕を組んだり、ポケットに手をつっこむなど、手の動きを抑えようとします。
これは手の動きを通して、自分の本心を見抜かれてしまうのではないかと恐れるためです。
【手で顔に触れる】
嘘をつくときは、鼻や口など、顔のあちこちを手で触れる動作が増えます。
これは口を隠すためのカモフラージュです。下あごをたたく、唇を押し出す、頬をこする、眉毛をひっかく、耳たぶをひっぱる、髪の毛に触るなどは嘘をついてるしぐさです。
【頻繁に姿勢を変える】
もじもじと頻繁に姿勢を変えるときも要注意です。
これはその場から早く逃げ出したいという気持ちを抑制をするしぐさです。
【話を終わらせようとする】
嘘をつかなくてはならない状況に近づくと、矢継ぎ早に話をしたり、手っ取り早く話を終わらそうと返事も短く、話に柔軟性がなくなります。
【無表情になる】
表情が硬くなって顔から笑いが少なくなり、返答をせずにうなずきで返すことが多くなります。
【相手を凝視する】
異性との間で嘘をつくときには、相手を凝視します。恋人が「嘘だと思うなら目を見て」というのは、実際に嘘をついている可能性があります。
まとめ
その他にも、帰りが遅くなった理由をよどみなく説明できたり、うなずきが多くなり聞き役になろうとしたりなど、不自然なコミュニケーションも嘘をついている人にあらわれるしぐさです。
話の内容だけに注目せず、相手の態度やしぐさに注目して、不自然なところがないか気づきましょう。
とはいえ、悪意のある嘘でなければ、その人が嘘をついている理由を考えて、その場の話を合わせてあげるのも一つのコミュニーケーションをいえるでしょう。