医薬品登録販売者のヒカル店長です!
夏が近づき虫が活発になってきます。また紫外線対策で日焼け止めは欠かせない…
「日焼け止めと虫よけスプレーって併用できますか?」
「どっちを先に塗ればいいでしょうか?」
ドラッグストアの店頭で毎年質問があります。
今回は日焼け止めと虫よけスプレーの併用とその順番についてご紹介します。
日焼け止めと虫よけスプレーの併用できる?
日焼け止めと虫よけスプレーは併用できる!
日焼け止めと虫よけスプレーは併用可能です。
ただし正しい順番で使わないと、どちらも十分に効果を発揮されないこともあるので注意しましょう。
併用する際の正しい順番①日焼け止め
日焼け止めと虫よけスプレーを併用する場合、まずは日焼け止めを塗りましょう!
メイクをされる方は、使用する化粧品や日焼け止めの種類によりますが、基本的に化粧下地を塗る前に使用しましょう。
1.洗顔
2.化粧水
3.乳液
4.日焼け止め
5.化粧下地
6.ファンデーション
もちろん日焼け止め効果が入った下地を使う場合や、日焼け止めに下地効果があるもの、メイクの上から使う日焼け止めなど、使用するものによって違うのでご注意ください。
また塗り薬を使っている場合も順番が変わります。

併用する際の正しい順番②虫よけスプレー
虫よけスプレーは空気に触れることで成分が揮発し、虫よけ効果を発揮します。
そのため、虫よけスプレーの後に日焼け止めを塗ると、虫よけスプレーが揮発しにくくなり、効果が半減します。
虫よけスプレーは一番最後に使用すると覚えておきましょう。
市販薬の虫よけ成分には、ディートとイカリジンが使われています。
●ディート
⇒山など虫さされの可能性が高いところでオススメ。ディート30%製剤でおよそ5~8時間効果があります。12歳未満の子供は使用について制限があり、6ヶ月未満の乳児には使用できません。またディート30%製剤は12歳未満は使用できません。イカリジンより幅広く効果があり、多くの虫に対応できます。
●イカリジン
⇒赤ちゃんや子ども、肌の弱い方にオススメ。イカリジン15%製剤でおよそ6~8時間効果があります。子どもに使用制限はありません。蚊、ブユ、アブ、マダニ等には効きますが、ディートの方が多くの虫に対して効果があります。
塗りむらがあると効果が半減するので、しっかり塗りましょう。
また濃度が高くなるほど持続時間が増えますが、暑い時期は汗もかくので、使用の注意を守りながら、塗り直ししましょう。
塗り薬を使用する場合は日焼け止めの前に
塗り薬を使用する場合は、日焼け止めより先に塗りましょう。
塗り薬は肌に近い方が効果が高いです。
そのため日焼け止めの前にしっかり患部に塗りましょう。
まとめ
今回は日焼け止めと虫よけスプレーの併用についてお伝えさせて頂きました。
ご紹介しませんでしたが、日焼け止めと虫よけが一緒になった商品もいくつかあります。
ただし虫よけ成分が医薬品の“ディート”や”イカリジン”ではなく、香りで対策するものばかりです。
「オーガニック成分で肌に優しい」「赤ちゃんにも安心」とうたっている商品が多いですが、赤ちゃんや子どもを虫さされから守るのであれば、0歳からでも使えるイカリジンを使うのがオススメです。(イカリジンは年齢による使用制限なし)
せっかく対策するのであれば、併用で手間にはなりますが、日焼け止めも虫よけも効果がしっかりあるものを使いましょう。