葛根湯とは?
カッコン、マオウ、タイソウ、ケイヒ、シャクヤク、カンゾウ、ショウキョウが一定の割合で入ったものです。(※1日本薬局方に基づく処方)
はい。最初から訳の分からないカタカナが並び、頭がパンクしそうな方はご安心ください。
そもそも漢方とは、複数の生薬が決められた分量で配合されたものです。
例えるなら、じゃがいも・にんじん・玉ねぎ・お肉・カレールー(それぞれが生薬)を入れると、カレー(漢方)になります。
カレールー(生薬)の代わりに醤油・酒・砂糖・みりん(それぞれが生薬)を入れると、肉じゃが(漢方)になります。
最初に書いた「カッコン、マオウ、…」というのは、葛根湯に構成するのに必要なんだ、くらいに理解しておきましょう。
それぞれの生薬に期待される効果・特徴があります。
・カッコン…解熱、鎮痙等の作用
・マオウ…気管支拡張、発汗促進、利尿
・タイソウ…強壮作用
・ケイヒ…発汗を促して解熱を助ける、香りによる健胃作用
・シャクヤク…鎮痛、鎮痙等の作用
・カンゾウ…抗炎症作用
・ショウキョウ…発汗を促して解熱を助ける、香りによる健胃作用
満量処方とは?
製剤的には同じですが、1日量当たりのエキス量が違います。
漢方は使う人に合わせて使うと、より効果が発揮されます。
市販薬を買うときは診断ができないので、自分が「満量処方」のものを選んだ方がいいのか「1/2量」やその他のものを選んだ方がいいのか難しいと思います。
若い方、体格のよい方などで、効き目の強さを求める方は「満量処方」をお勧めしています。
長期間のむ方、高齢の方には、成分量の少ないものをお勧めしています。
満量処方の葛根湯
満量処方以外の葛根湯
まとめ
風邪の初期症状に使える葛根湯には満量処方とそうでないものがあります。
満量処方のものは、若くて体力ある方で、効き目を重視する方にお勧めです。
長期間のむ方や、高齢の方は少量のものがお勧めです。
迷ったらドラッグストアの登録販売者、薬剤師に相談してみましょう。