医薬品登録販売者のヒカル店長です!
コロナの影響で一時期店頭から姿を消していた体温計ですが、最近は品ぞろえも戻ってきましたね。
体温計用の電池も一時は欠品して、毎日問い合わせの嵐でした。
まだまだ体温計をお求めになるお客さんが多いので、よくある違いについて簡単に説明したいと思います。
『実測式』と『予測式』の違い
インターネットによるアンケート結果では約7割の方が、違いがはっきり分からないと回答しておりました。
「30秒」とか「20秒」って書いてるのは、早く測れるのかな?
逆に実測ってどれくらいの時間かかるの?
など、いろんな意見がありました。
なかなか説明書を熟読する方も少ないので、簡単な違いをお伝えします。
実測式
測定部位のその時の温度を測定、表示する方式。
正しく測るには、わきで約10分、口中で約5分の時間が必要です。
(オムロンHPより)
時間はかかりますが、正しい体温が測れます。
予測式
検温開始からの温度と温度変化を、分析・演算し、わきで約10分、口中で5分後の体温を予測し表示する方式です。
(オムロンHPより)
上記の場合だと約15秒の体温の上がり方から、実際の体温を予測して、表示しています。
ほぼ正確な数値ですが、表面温度や熱がこもっているなどの理由により、少し高めに表示されることもあります。
測るたびに体温が違うから、体温計の調子が悪いと思っていた方がおられたら、予測式はそもそもそういうものだということを理解して、使っていきましょう。
ちなみに予測式のほとんどの機種は、実測でも測れます。
よくパッケージを見てもらううと、「予測・実測式」と書かれています。
【予測式で実測式として測る方法】
①通常の予測式として体温を測り、検温終了の音がなるのを待つ。
②音がなった後も、わきから離さずそのまま計測すると、再度体温計が動き出す。
③わきであれば約10分後、再度検温終了の音がなる。
この記事を書くにあたって、家にある予測式の体温計で実測検温しましたが、5回測って体温が違ったのは1回のみでしたので、予測の精度が高いと思います。
(温度が違ったときも0.1℃違っただけでした)
おすすめの体温計5選
実測式
・オムロン 電子体温計 けんおんくん MC-170 実測用
店舗でも実測で圧倒的に売れている機種。
分かりやすいシンプルなつくりと、表示の体温が見やすい液晶を採用。
お手頃価格で、優秀な実測式。
予測式
・オムロン 電子体温計 スピード検温15秒予測 けんおんくん MC-688 ホワイト
15秒で測定可能。
オムロン製で誤差もほとんどありません。
・オムロン 電子体温計 けんおんくん わき専用 MC-681
画面が大きく、非常に見やすい。
・テルモ 電子体温計 【スピード検温式 平均20秒】 ET-C231P
テルモの予測式タイプ。
表示が見やすい。
・シチズン 電子体温計 CTE501 予測式 (約60秒)
シチズンの60秒タイプ。
まとめ
いろいろなタイプがありますが、予測式を買うのがオススメです。
実測式としても使えますし、毎日検温する方は早く測れる方がいいと思います。
非接触のものや、耳で一瞬で測れるものもありますが、制度が今一つのものも多く、からだの表面温度に左右されて、測るたびに数値が違うこともあります。
大人数に対応するのには、誤差が多少あっても問題ないので使えますが、個人で使うのであれば、わきで測る予測式のものを使いましょう。
※昔ながらの水銀体温計は製造禁止になりました。処分する際は各自治体に問い合わせてください。