満員電車でイライラする理由は?
満員電車やエレベーターに乗った時に、イライラを感じることはありませんか?
人の怒りや深い感情はアドレナリンの分泌と関係していると言われます。
アドレナリンは血圧や心拍数を上げたり、血糖値を上げたりする働きをします。
動物実験では、過密状態(満員電車みたいな)のときはアドレナリンが異常に増えることが確認されています。
スウェーデンで満員電車と心身に与える影響を調べた研究がありますが、混雑する電車に乗った乗客ほど、高いアドレナリンが検出され、ストレス状態だとの結果がでました。
男性は狭いところにいると怒りっぽくなる
心理学的にいえば、こうした過密した状態がイライラさせるのは、パーソナルスペースの侵害によるものということができます。
特に男性は空間が狭くなると攻撃的になります。
逆に女性は空間が狭くなると協力的になる一面もあります。
男性の方が活動性が高いため、より広い空間を必要とします。
そのため、男性同士はお互い接近するのを嫌い、女性同士は近くにいることを好みます。
怒りをしずめる小技3選
ストレスについて研究したストルツは、パニックに陥らないためのほうほうとして、「ストップ!法」というものを提案しています。
〇手首に輪ゴムなどを巻いておき、イライラしたときに輪ゴムをはじいて、怒りをしずめます。一瞬怒りを忘れるだけで、冷静さを取り戻せます。
〇テーブルを軽くたたいたり、指をぱちんと鳴らしたりすることで、気分が落ち着きます。あまり強くテーブルを叩くと、攻撃的にみえるので、人に気づかれない程度に発散しましょう。
〇トイレに行ったり、コーヒーを飲んだり、と気分転換をしましょう。怒りというものは瞬間的に気持ちが高ぶっているので、少し時間を置くことで冷静さを取り戻せます。
まとめ
アメリカの研究でいつも怒っている人は、心臓に負担がかかっていることが見つかっています。
怒り、敵意、攻撃性がそろうと(AHA症候群)、最悪な結果を招くおそれもあります。
AHA症候群の人は、ビジネスマンとして短期に結果を出す人にも見られる特徴ですが、長生きすることを考えると、気をつけた方がいいかもしれません。
日常でイライラすることは誰しもありますが、「ひと呼吸置いて」冷静になりましょう。