職場でのイジメの多くはパワハラ
職場では、モラルハラスメント、パワーハラスメント、セクシャルハラスメントなど、様々なハラスメントがあります。
これらのハラスメントは、職場イジメといえるでしょう。
厚生労働省の統計によると、年間に5万件を超える相談が寄せられているといいます。
相談をされていない人もいるので、実際はもっと多いでしょう。
日本産業カウンセラー協会が行ったアンケート調査によると、
・調査対象の役8割が、職場イジメが認められました。
・そのうち約8割がパワーハラスメントだといいます。
・内容としては、「罵声を浴びせる」「怒鳴る」「威嚇する」などだけで68%を占めました。
イジメには一体感を高める機能もある
イジメは許されない行為です。
ではなぜイジメ起きるのでしょうか。
それはイジメを通じて、一体感が高まるという側面もあります。
カンザス大学の英でルマンは、同一集団内にあえてイジメの対象をつくることは、その他のメンバーの凝集性と一体感を高める効果があると指摘します。
イジメの対象はブラック・シープ(黒い羊)と呼ばれますが、黒い羊がいるからこそ、白い羊が結束できるというのです。
イジメの対象をつくりあげることで、その他のメンバーはしっかりと結びつきを確保できます。
だからといって、イジメを続けてよいという話にはなりませんが、イジメは発生しやすい原因の1つといえます。
イジメ困ったらすぐに相談を!
職場でのイジメによって困ったときには、すぐに相談するようにしてください。
イジメは「我慢すればなくなる」というものでもありません。
嵐が過ぎるのをじっと待つだけで積極的に行動しないと、いつまでも解決しないのです。
また、自分で何とかするというよりは、むしろカウンセラーや、公共の相談所などに頼ったほうが、問題をすみやかに解決できます。