今回はドラッグストアで採用される為の注意点と、採用する側がどこを見ているかをお伝えします。
ドラッグストア店長として10年以上働いていて、その経験から「この人は採用したいな」と思ったり、「この人とは一緒に働けないかな」と思ったりしたことをお伝えします。
面接例も後述します。
私は採用課の仕事で新卒採用面接もやっていたので、質問の意図も詳細に記載しています。
ご参考にしてください。
どんな人が採用されるの?
コミュニケーションがきちんととれる人です。
接客業なので、お客さんと話すことが多くなります。
レジでの対応、売り場での商品問い合わせ等、多くの時間お客さんと関わることが多くなります。
また化粧品についてお客さんから聞かれることも多いです。
また登録販売者の資格をとることで、医薬品の接客を行うこともあります。
日々お客さんと接することが多いので、コミュニケーションをとれることは大切です。
ここでいうコミュニケーションとは「お客さんの要望を正しく理解し、適切に情報提供できること」です。
簡単に言うと「お客さんの言ってることを理解して、受け答えができる」ということです。
面接の短い時間ではありますが、面接中にその店の採用担当と話がかみ合わないと「この人コミュニケーションとりずらいな。うまくやっていけるかな。」とネガティブな印象をもたれてしまうでしょう。
どんな服装でパートの面接に行けばいいの?
正直服装は関係ありません!
と言ってしまうと話が終わってしまいますが…(笑)
清潔な身だしなみであれば、問題ありません。
化粧に関しては、ノーメイクは避けた方がいいと思います。
店舗では化粧品を扱っている為、お客さんから問い合わせもあります。
入ってから知識として覚えることも多いですが、取り扱い商品に少しでも関心がある方が仕事が長続きすると思います。
資格を持っていいた方が有利?
ドラッグストアで生かせる資格はいくつかあります。
ほとんどの場合では資格の有無で合否が左右されることはありません。
ただし、登録販売者を持っていると社員や既存の資格者の負担が軽減できるので、店舗によっては有利になると思います。
登録販売者は店舗でパートやアルバイトをしていても取得しやすい資格のため、働いてから目指す従業員も多くいます。
各社金額は違いますが、資格者手当もつきます。
登録販売者で入社したから医薬品以外の業務はしないということは、ありませんので化粧品や日用品も含めて幅広く興味を持っている方がいいと思います。
「登録販売者として活躍できる企業は多いので、興味のある店で働こう!」
ドラッグストア→医薬品・化粧品・日用品・食品。店舗によって異なるが、他業種に比べて化粧品の構成比が多い店が多い。
・ホームセンター→ドラッグストアより多くの商品を扱っている。日用品が豊富。
・家電量販店→家電・日用品・おもちゃ等の取り扱いもある。
・スーパー→食品の構成比が多い。日用品の品揃えは店舗によるが、少ないところもある。
・コンビニ→働ける店舗・時間がまだ限定的。
また美容系や健康系の資格は知識としては生かせることもありますが、ほとんどの方が持っていませんし、通常業務で求められることもありません。
面接(質問例)
質問例を記載していきます。
あくまでも一例ですが、どうようの質問をされたり、同じような意図をもって質問されたりするので、参考にしてください。
性格や仕事観に対する質問
●簡単に自己紹介お願いします。
⇒目が合うかどうか。初めて聞く人に分かりやすく伝えれるか。極度に緊張していないか。
●当店を選んだ理由は?
⇒働く動機の確認。過去の職歴との一貫性。新しい仕事にチャレンジしたい人か、同じような職種で安定的に働きたい人か。
●○○さんはどんなことが好きですか?
⇒漠然とした分かりにくい内容に対しての対応。質問の意図を確認するなどして、正確に汲み取ろうしている人は評価が高い。
●今までで頑張ったことや成果を出したことはありますか?
⇒その人の物事への取り組み姿勢。チームワークか個人プレイか。
⇒チームで成果を出した場合、自分はその中でどのような働きをしたのか。チームワークが個人プレイかを確認することもできる。
⇒個人で成果を出した内容の場合は、別途チームで取り組んだことを聞く。
●物事に取り組むとき、一人でするのと誰かとするの、どちらが好きですか?
⇒コミュニケーションに対して積極的かどうか。
●今までに何か失敗したことはありますか?
⇒チャレンジ精神があるか。その失敗から学びを得ているか。
⇒失敗が無いと答える人は客観的に自分をみれなかったり、人に言われたことしかできなかったりする場合がある。
●身につけたいスキルはありますか?
⇒成長意欲。薬や化粧品の知識、登録販売者への興味等。
●仕事をする上で大切にしていることやこだわりはありますか?
⇒責任ある仕事を任せれるかどうか。こだわりがない場合は受け身で自分で考えて仕事できない可能性がある。反対にこだわりが強すぎると融通がきかない可能性もある。
シフト・社内規則に関する質問
●週何日勤務できますか?
⇒店舗必要枠との兼ね合い。
●採用が決まった場合、どれくらいの期間働けますか?
⇒短期希望か、長期希望か。
●身だしなみのルールを守って働けますか?
⇒面接時の悪い印象はない。入社が決まったら、社内規定に準じて働けるかの確認。
●お盆や年末年始などは勤務できますか?
⇒長期休暇をとるから不採用はない。シフトの為に確認。年末年始働けないのに、働けると言うと「面接で言ってたことと違う」とミスマッチがおきる。
●採用になった場合、いつから勤務できますか?
⇒シフトの為に確認。
●扶養範囲内での勤務希望ですか?
⇒契約時間の参考の為。
●通勤時間・通勤手段は?
⇒交通費支給があれば、このタイミングで伝える。
番外編
【過去に自社の他店舗や同業他社で働いたことある場合】
●働いていた際の業務内容と退職理由を教えてください。
⇒即戦力になるかの確認。過去に問題があり退職していないか。
評価のポイント
上記質問以外に評価のポイントとして観察している場合があります。
●あいさつ、返事は元気があるか。
●笑顔があるかどうか。
●一方的に話してないか。
●質問の内容に的確に答えているか。
●清潔感のある身だしなみか。
●一緒に働きたいと思えるかどうか。
●履歴書が雑でないか。(誤字・脱字・履歴書を丁寧に扱ってるか)
以上のことも併せて注意しましょう。
まとめ
ドラッグストアで働くことに興味を持ったら、まずはお客さんとして買い物に行ってみて、お店の雰囲気やどういう仕事をされているか見てみましょう。
すぐに採用にならなくても店舗側の事情(朝のパートさんが欲しい、夜のアルバイトが欲しい、土日スタッフが足りない)があるので、気にせず他のドラッグストアを探しましょう。
今はドラッグストアの数も多いので、自分に合ったところが見つかると思います!