回転率(商品回転率)
粗利益率の低い商品は販売までに時間をかけすぎると、販売費や管理費がかさんで利益が消えてしまいます。
粗利益率の低い商品ほど、仕入から販売まで遅れないようにしないといけません。
そこで商品の動きを管理するために用いられるのが回転率(商品回転率)です。
回転率とは、一定期間の売上高を一定期間の平均在庫高で割ったもので、〇回転という数値で表されます。
その期間に在庫が何回入れ替わったのかを表わしています。つまり、商品がどのくらいの在庫スピードで回転しているのかを示します。
回転率(商品回転率)=売上高÷平均在庫高(売価)
平均在庫高(売価)=〈期首在庫高(売価)+期末在庫高(売価)〉÷2
また売上高を在庫高(売価)で割って求める売価ベース(売上高÷在庫売価高)のほかに、原価ベース(売上原価÷在庫原価高)、数量ベースで求める回転率があります。
回転率(商品回転率)=売上原価÷平均在庫高(原価)
回転率(商品回転率)=売上数量÷平均在庫数量
在庫日数(商品回転期間)
商品回転期間とは、商品を仕入れてから、販売するまでの期間を示す財務指標のことです。
在庫がその日数の間で入れ替わる(1回転する)ことを意味しています。
例えば在庫日数(商品回転期間)が30日の場合、その商品は仕入れてから、30日で売り切れたことになります。
在庫日数が長い場合、それぞれ在庫としての期間が長いことを示し、そのための経費増大や出庫による資金の回収までの期間が長いことを示します。
在庫を持つとそれだけキャッシュフローが悪くなり(資金が現金ではなく、商品に変換されている状態)、それだけ何かあったときの危険度が大きくなります。
その意味で在庫日数と各種支払がある場合に対する猶予期間とのバランスが必要になります。
在庫を少なくすれば在庫日数は減りますが、それだけ在庫切れになる危険も大きくなります。
在庫日数(商品回転期間)=計算期間日数÷商品回転率
在庫日数(商品回転期間)=365日÷商品回転率(年)
≒30日÷商品回転率(月)