相手を説得する時に、あと一押しとたたみかけるように説得していませんか?
それがうまくいったとして同意を得ることができても、相手が心から納得していない可能性があります。
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強く勧められると、抵抗感が生まれる。
説得は押せば押すほどいいものではありません。
服を買いに行ったときに、見ているだけなのにぐいぐい話しかけて来られて、引いてしまった経験はないでしょうか。
「これが似合ってますよ」「これがいいと思います」などと勧められるほど、買う気持ちが無くなってしまった経験は皆さんあると思います。
そういった気持ちを心理的リアクタンスと言います。
心理的リアクタンスとは不快感や嫌悪感が入り混じった心理状態のことで、心理的リアクタンスを感じた人は、説得者と反対の立場をとりやすくなるといいます。
強すぎる説得は逆効果になる。
イリノイ大学のクイックは12歳から18歳の男女を集め、架空の携帯電話についての広告を見せる実験を行いました。
この広告では「この商品が一番優れている」「他の商品を検討する必要がないほど素晴らしい」といった強い宣伝文句が並んでいました。
この広告をみた多くの被験者は、この強い宣伝文句に不快感を表し「買いたくない」と答えたと言います。
相手を説得したい気持ちが強すぎると、どうしても押しつけがましい説得になってしまいます。
そういった説得が逆効果になることを頭に置きながら、バランスをみて説得を試みましょう。