自分のイメージは他化の人から影響を受ける
私たちは、ある程度の年齢になると「自分とはなにか?」というイメージを持つようになります。
これを自己概念といいます。
自己概念は自分の経験を思い出したり、自分自身に振り返って考えたりして形成されます。
また他の人からの影響を受けて「自己概念を持たされてしまう」ことも少なくありません。
これを社会的自己といいます。
言葉だけ聞くと、難しく聞こえますが、例えば子どもが何かできるようになった時に「すごいね!なんでも自分でできるんだね!」と両親が褒めてくれると、その評価が自分の評価に繋がり「自分はなんでもできる」といった自己概念に繋がります。
「子どもは褒めて伸ばす」といいますが、心理学的にも理にかなっています。
自己概念は他の人との関係から生まれる
クーリーは、鏡映的自己という用語をつくりました。
クーリーによると、私たちは自分が他人からどう見られているか、どう評価されているのかを想像しながら、鏡に映った自分の姿を眺めるように、自己概念を作り上げていくといいます。
つまり、「周りの人に〇〇な人と思われているから、私は○○な部分がある」といったように、他の人の影響を受けて、自分自身のイメージをつくることもあります。
私たちは、他の人からたくさん褒めてもらうと、自尊感情が高まり、自分に対していいイメージを持ちます。
反対にけなされてばかりだと、自尊感情が低くなり、自分は本当にダメなんじゃないかと思うこともあります。
特に子育てや、部下の教育など人を育てる時は褒めることを心がけることで、よりよい成長に繋がります。