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【疑問】ついつい正しい判断ができないときがあるのはなぜ?【心理学】

私たちは日常で様々な判断をしています。

例えば、食事や交通手段などなかばルーティンになっているものから、学校や職場でのやり取り、意思決定まで、判断の連続です…

そして、時には判断を誤ることや、合理的な判断ができないことがあります。

こうした判断のゆがみのことをバイアスといいます。

私たちの判断を狂わせるバイアスの種類を知り、少しでも正しい判断ができるようにしましょう。

バイアスの種類

過剰確信のバイアス

自分の判断や決定は、他人に比べて、正しいと思い込んでしまうことがあります。

だれでも自分の判断が一番正しいと思い込みたい心理があって、それが原因で判断がゆがみやすいです。

自信過剰な人だけではなく、多くの人が自分の考えが正しいと思っています。

常に自分が間違っていると思い、判断している人はいないのでないでしょうか。

後知恵バイアス

過去に起きたことに対して、事前に予測できたかのように思い込み、判断がゆがみます。

失敗したときに「あの時どうすればよかったか分かっていたのに」などと後悔したり、負け惜しみでつい考えてしまうのも、このバイアスです。

後悔というのは、字の通りですが「後から悔やむ」ことです。

その出来事を経験した後の自分の判断と、経験する前の自分の判断が違うのは当たり前のことですが、「ついあの時の自分はできたはず」と思ってしまうことがあります。

魅力バイアス

人の見た目などの魅力で判断を誤るバイアスです。

見た目が魅力的であるというだけで、知的で、友好的で正直な人だと思ってもらえます。

顔立ちが魅力的だと、関係のない他の点までつい好意的に評価することがあります。

それによって、冷静な判断ができないことがあります。

明らかに怪しいおじさんよりも、かっこいい好青年の方が多くの点で優っていると、判断しがちです。

比率バイアス

「10回中1回の当たり」と「100回中10回の当たり」どちらも確率は10分の1です。

しかし、私たちは10回当たる方が、自分にも当たりがまわってきそうだと、考えてしまいます。

当たりの数が多い方が、当たりが出やすいと思ってしますのです。

10回あたるから、自分に1回くらい当たりが出るだろうというのは、確率を無視して、冷静な判断ができていない証拠です。

言明バイアス

「女優○○は、不倫をしたのだろうか?」という見出しの記事があったとします。

正確に読むと、不倫をしたという事実言われておらず、単なる疑問文です。

「不倫をした」と明言されているわけではありません。

しかし、私たちはこういう文章を目にすると、「不倫をした」と信じてしまうことがあります。

ネットニュースや、テレビ・雑誌の見出しのインパクトに踊らされて、誤解したことはないでしょうか。

記事の中をしっかり読んだり、同じことに対して複数の情報源を調べたりしないと、勘違いすることがあります。

まとめ

いかがでしたか?いくつか心当たりのあることがあったでしょうか?

私たちは、多くのバイアスの中で判断しています。

何かを判断する時に、一度立ち止まって、これはバイアスに踊らされてるかどうかを考えるようになれば、一歩正しい判断に近づきます。

とはいえ、人間間違うことはあるので、間違ったときに素直に間違いを正せるということも大切かもしれません。

ABOUT ME
みっちぃ
教育大学心理学部を卒業後、小売業で10年以上店長・スーパーバイザーとして働きました。当時6,000億企業で新卒採用、会社ブランド再構築に携わりました。 自身の経験とコンサルティング先での問題解決から、簡単な小売・販売業の知識や悩みの解決方法を書いています。