心理学の観点から説得について、お話しようと思います。
人に働きかけ、相手の意見や態度を変えることを説得と言います。
「それくらい誰でも知ってるよ」という声が聞こえてきそうです。
説得は社会心理学でも非常にメジャーな領域で、様々な研究が行われています。
人の心を動かすということは多くの人にとって興味や関心があるテーマだと思います。
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知的な人ほど相手を説得できる。
説得がうまくいくかどうかは、説得を行う人(説得者)と、説得を行う人(非説得者)両方の要因で決まります。
優れた説得者の要因として、以下のことが重要だと言われております。
①説得者の知性
②説得者の性格
③説得者の善意
知的な説得者ほど、相手の意見をうまく変えることができます。
自分より頭の悪い人の話より、賢い人の話は耳が傾けやすいですよね。
また人当たりのよい性格の人ほど、優れた説得者になれます。
性格のいい人の話は素直に聞けますが、普段から嫌な態度をとられている相手からの話は素直に受け止めれないです。
善意に溢れた説得者は、相手の心を動かします。
自分の為に言ってくれていると、受け止めやすくなります。
専門家の方が説得はうまくいく。
さらにルイジアナ州立大学のウィルソン次のような要因も挙げています。
①説得者の専門性
②説得者の信憑性
③説得者の信頼性
④説得者の身体的魅力
これらに関してはどれも重要ですが、説得を成功させという点では専門性が大きな影響をもつと発表されました。
簡単にいうと、説得者の経歴であったり、肩書であったりがある方が非説得者の心は動きます。
例えば見ず知らずのおじさんから「頭痛に効く薬があるよ」と言われても信じられないですが、薬剤師や医者から言われると、納得しますよね。
何か説得したい場面があれば、ご参考にして下さい。