私自身は人的資本のアップに繋がるので、転職相談を受けた際に、トータルで考えてメリットがあれば転職を勧めています。
しかし、心理学的には、必ずしも幸せでないという側面もあるので紹介します。
転職しても必ずしも幸せになれない
転職を考える人は、現状の仕事や会社に不満があるからだと思います。
「残業が多い」「給料が少ない」「上司(部下)と合わない」など、不満の原因は様々でしょう。
それらは転職をすることで、本当に解決するのでしょうか?
例えば結婚した相手に不満を感じて、再婚したからといって、新しい人に対して全ての面で満足できるかどうかということと似ていると思います。
転職は環境を変えたり、自信のキャリアを上げるうえで重要なことですが、必ずしも幸せとは限らないという覚悟はしておきましょう。
転職しても時間が経つと不満が高まる
転職した直後しばらくは、満足感が高くなることは知られています。
これをハネムーン効果といいます。
付き合ったばかりの関係では、不満が見えにくく、幸せなことに多く目がいき、幸せを感じることと同じです。
ただし、それは一時的なものにすぎないのです。
テキサスA&M大学のボスウェルは、2,522名のマネージャーを5年にわたって追跡調査を行いました。
確かに転職直後は、満足感が高くなることが分かりました。
ところが、時間が経ってくると、新しい職場でも不満がでてくることも分かりました。
これをハングオーバー効果といいます。
仕事で満足するには、自分の考え方を変える
職場で幸せや、満足感を考えるのは、その人の考え方次第だといえます。
同じ仕事に対して、やりがいを感じることができる人はずっと幸せでいられます。
反対に不満ばかりに目がいき、何事にもネガティブな考え方ばかりしている人は、不満がどんどん高まっていきます。
「転職したから幸せ」ではないので、自分の考え方をまず変えてみることをおすすめします。