スローテンポの曲は滞在時間を伸ばす
スーパーやドラッグストア、百貨店などでかかっている店内BGMはお客さんの心理に影響を与えます。
どのような音楽をかけるかによって、購買行動が変わります。
お客さんの回転率を上げるためには、速さリズムの曲をかける店もありますが、心理学的には控えた方がいいです。
というのもスローテンポの曲をかけた方が、滞在時間が長くなり、売上に繋がるというデータが出ているからです。
曲の速さの違いで売上が上下する?
アメリカのロヨラ大学のミリマンは人口15万人ほどの中都市にあるスーパーマーケットで実験を試みました。
月曜日はスローテンポの曲、火曜日は速いテンポの曲、といった具合に店内BGMの速さを変えて、売上の変化を調べました。
その結果、スローテンポの曲をかけた方が、お客さんの滞在時間が増え、売上が38.2%も増加しました。
回転率は速いテンポで上がる
ミリマンは同様の実験をレストランでも行いました。
この時スローテンポの曲をかけた時の平均滞在時間は56分、速いテンポの曲をかけた時の平均滞在時間は45分でした。
お客さんの回転率を上げるという点では、速いテンポの曲をかける効果はあるといえます。
しかし、売上を調べると客単価は平均して1.4倍もスローテンポの曲の方が高いというデータがでました。
どちらがいいという、正解はありませんが、店内BGMによる購買行動の変化について知り、自店の売上増加の為にどちらを選択するべきか、考えてみる必要があるといえます。