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1万枚の写真を記憶できる
私たちの記憶は無意味な情報はなかなか覚えられませんが、映像イメージなら覚えることができます。
カナダのビショップ大学のスタンディングは、1万枚の写真を被験者に覚えてもらう実験を行いました。
スタンディングは1万枚もの飛行機や犬など、日常場面を映した写真を用意しました。
それを被験者に5秒間だけ矢継ぎ早に見せていき、全部見せ終わった後に再認テストを行いました。
再認テストとは、ある写真を見せて「これはあなたが見た写真のリストの中にありましたか?」と質問するテストです。
その結果、参加者は1万枚くらいの写真であれば、ほとんど間違えることなく、再認できることが判明しました。
私たちの映像イメージの記憶は、非常に優れているといえるでしょう。
単語はイメージのように記憶できない
次にスタンディングは1万語の単語を用意して、同じように5秒間ずつ見せるテストを行いました。
単語の方は1,000語を超えたあたりから、非常に記憶が曖昧になったそうです。
1万語どころか、1,000語だけでも、再認テストの正答率は62%にとどまりました。
2つの研究から、映像イメージは記憶しやすく、単語のようなものは、忘れやすいということが分かりました。
学生時代単語帳を覚えていましたが、なかなか覚えられず、苦労しました。
むしろ「この単語の下はこの単語」のようにページとして、なんとなく覚えていた気がします。